姫路でも中古マンションは断熱リフォーム(リノベーション)をしたほうがいいですか?

はい、姫路の中古マンションこそ、断熱リフォーム(リノベーション)を検討する価値は非常に高いです!

「姫路で中古マンションを購入予定だけど、断熱ってどうなんだろう?」
「今住んでいるマンション、夏は蒸し暑くて、冬は足元がスースー寒い…リフォームで快適にならないかな?」

姫路にお住まいの方、これから住もうと考えている方の中には、こんな疑問や悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、なぜ姫路の中古マンションに断熱リフォームがおすすめなのか、その理由と具体的なメリット、そして気になるポイントを詳しく解説していきます。

目次

姫路の中古マンションでも断熱リフォームをした方がいい理由

姫路の気候と「家の性能」

姫路市内でもエリアによって変わりますが、全体的には瀬戸内海式気候で比較的温暖ですが、夏は盆地特有の蒸し暑さがあり、気温以上にジメジメとした不快指数が高い日が多いです。一方、冬は晴れていても朝晩はしっかり冷え込み、北風が吹くと体感温度はさらに下がります

だからこそ、一年を通して心地よく過ごすためには、家の「断熱性能」、つまり外の暑さ・寒さの影響を受けにくい家にする、という性能がとても重要になるのです。

実際、姫路市の戸建て注文住宅では、断熱や気密性能を高めている住宅が増えています。地元工務店も、UA値(外皮平均熱貫流率)を0.◯以下を目指す断熱施工や気密施工を強調した最新設備・技術の導入をPRしていたり、HEAT20 G3水準の高断熱住宅と省エネ基準レベルの住宅との光熱費差額をシミュレーションしていたり、HEAT20 G2レベルとする高気密高断熱住宅の必要性を挙げ、姫路市特有の温暖少雨環境下でも快適性を維持できる工法を紹介していたりします。

中古マンションの「断熱」の現実と、迫る「新基準」

新築の注文住宅では、断熱性能が高まっていますが、マンションはどうでしょうか?

まず多くの中古マンションは、その建物が建てられた当時の建築基準で設計されています。そのため、多くの中古マンションには以下の現状がほとんどです。

  • 壁・天井・床
    実は、築年数が経ったマンションの多くは、壁や天井に断熱材が入っていなかったり、入っていても今の基準からすると効果が薄いものだったりすることが珍しくありません。 特に古いマンションだと、その可能性はさらに高まります。コンクリート自体は熱を伝えやすいため、外気の影響を直接受けやすい状態です。

  • アルミサッシに1枚ガラスという組み合わせも多く、ここが家の中で最も熱が出入りしやすい「弱点」になっています。

これは仕方のないことですが、住宅の省エネ化は国を挙げて推進されており、現在の省エネ基準、特に2025年4月1日から原則すべて新築の住宅や非住宅の省エネ基準「断熱等級4以上」への適合が義務化られています。

そのレベルと比べると、残念ながらマンションは断熱性能が低い場合がほとんどです。戸建て新築では断熱等級7まで出てきてますが、マンションはまだ都内の物件で等級6を見かけている程度です。2025年4月から新築における断熱等級4の義務化されたことを踏まえると、日本の住宅における大きな転換点とも言えます。

姫路市のマンションの断熱状況はどうでしょうか?

私たちがリサーチした範囲では、現在姫路市内で販売されている新築マンションの中で、明確に『断熱等級4』を満たしていると確認できた物件は、まだ限られているようです。等級5(ZEH)レベルは姫路市内にはありませんでした。

姫路市内で断熱等級4を満たすことが明記されている新築マンション(当時)は、

でした。

さらに調べると、マンションよりも積水ハウスの賃貸の方がZEHレベルで5建物も存在していました。

姫路でも中古マンションは断熱リフォーム(リノベーション)をしたほうがいいですか?
積水ハウスの賃貸(集合住宅)だとZEHレベルが5建物ある

もちろん、これから基準義務化に向けて状況は変わっていくでしょう。しかし、この現状は、姫路市の住宅ストック全体で見ると、断熱性能の向上がまだ十分に進んでいない可能性を示唆しているとも言えます。

姫路市でも注文住宅などの戸建てでは、断熱等級7に対応しているハウスメーカーとして、一条工務店、ダイワハウス、アキュラホーム、日本ハウス、タマホームなどが挙げられてますし、地元の工務店でも断熱等級6を標準仕様にしている工務店はいます。

だからこそ、中古マンションにお住まいの方、これから購入される方にとっては、ご自身の住まいを『断熱リフォーム』によって高性能化することの価値が、より一層高まっているのです。来るべき「断熱等級4があたりまえ」の時代に向けて、他の物件に先駆けて快適性と資産価値を高めるチャンスとも捉えられます。

断熱リフォーム(等級4レベル)で暮らしはどう変わる?驚きのメリット!

「予算を掛けて断熱リフォームをするのは、具体的に何が良いの?」そう思われる方も多いでしょう。断熱性能を今の基準(等級4レベル)まで高めることで、あなたの毎日の暮らしは想像以上に快適で豊かに変わります。

メリット①【圧倒的な快適性UP!】
夏涼しく、冬暖かい!ストレスフリーな毎日に

《Before》

  • 夏の姫路、家の中も蒸し地獄…
    外が暑い日は、窓際の熱気がムワッとして息苦しい。エアコンをガンガンつけても部屋全体が冷えるまで時間がかかり、電気代も気になる…。夜は寝苦しくて何度も目が覚める。
  • 冬の朝、足元から凍える寒さ…
    窓際や北側の部屋は、まるで外にいるかのようにスースー冷気が…。暖房をつけても暖かい空気は上に溜まり、足元はいつまでも冷たいまま。暖房の効いたリビングから一歩出ると、廊下やトイレ、脱衣所は凍える寒さで、お風呂に入るのも億劫になるほど。
  • 毎朝の日課、窓の結露拭き…
    冬になると、窓ガラスがびっしょり濡れて、ひどい時にはサッシ周りに水たまりができることも。カーテンまで湿ってカビの原因にならないか心配だし、毎朝の拭き掃除が本当に面倒…。
After:断熱リフォームでこう変わる!
  • 夏は爽やか、心地よい涼しさ続く! 
    外が猛暑日でも、家の中はエアコンを少しつけるだけでひんやり快適な空間に。窓からのジリジリした熱の侵入が大幅に減り、部屋全体が均一に涼しく感じられます。まるで高原の避暑地にいるような爽やかさで、夜もぐっすり眠れるように。
  • 冬は陽だまりのような暖かさ!
    暖房のスイッチを入れると、じんわりと部屋全体が暖まり、まるで魔法瓶のように暖かさが続きます。冷えを感じやすかった足元もポカポカで、冬でも素足で過ごしたくなるほど。寒い廊下や脱衣所との温度差が劇的に小さくなり、家の中での移動が全く苦にならなくなります。
  • 結露の悩みから解放!
    結露による窓のびしょ濡れがなくなります!毎朝の拭き掃除の手間から解放されるだけでなく、カビやダニの発生リスクも大幅にダウン。健康的でクリーンな空気を実感できます。

メリット②【光熱費DOWN!】
月々の出費がぐっと減る!お財布に優しい

《Before》

  • 夏も冬も、快適な室温を保つためにエアコンは常にフル稼働。毎月の電気代の請求書を見て、「またこんなに高い…」とため息をつくのが恒例行事。節約しようと設定温度を我慢しても、結局快適じゃなくてストレスが溜まる…。
After:断熱リフォームでこう変わる!
  • 断熱性が高まることで、冷暖房の効きが驚くほど良くなります。以前と同じ設定温度でも「効きすぎ?」と感じるほどかもしれません。夏は設定温度を上げても、冬は設定温度を下げても、十分に快適な室温をキープできるように。
  • その結果、エアコンの稼働時間が減り、月々の光熱費が目に見えて削減できます。「え、今月の電気代、先月より数千円も安くなってる!」なんて嬉しい驚きも。年間で見ると、数万円単位の節約につながるケースも珍しくありません。 浮いたお金で、家族旅行に行ったり、趣味を楽しんだり、将来のために貯蓄したり…心の余裕にもつながります。リフォーム費用はかかりますが、この光熱費削減効果で、長期的に見れば十分元が取れる可能性を秘めています。

メリット③【資産価値KEEP&UP!】
住まいの価値を高める!将来への賢い投資

《Before》

  • 「うちのマンション、築年数も経ってきたし、断熱性能は低いままだな…」。将来、売却や賃貸に出すことになった時、新しい物件と比べて性能面で見劣りしてしまうのでは?と漠然とした不安がある。内覧に来た人から「この部屋、冬は寒くないですか?」と聞かれたら、どう答えよう…。
After:断熱リフォームでこう変わる!
  • 2025年には新築で等級4が最低基準となるため、「基準を満たしている」という事実は、中古マンション市場において大きな信頼性と付加価値になります。 特に、姫路の市場ではまだ高断熱仕様の物件が少ない可能性がある今、あなたのマンションは他物件との明確な差別化ができ、買い手や借り手にとって非常に魅力的に映るでしょう。
  • 「夏涼しく冬暖かい快適な家」は、誰もが求める基本的な価値です。断熱リフォームは、単なる改修ではなく、あなたのマンションの資産価値を維持し、さらに高めるための賢い投資なのです。将来、より有利な条件で売却や賃貸ができる可能性が高まります。

メリット④【健康増進!】
健やかな暮らしは、快適な家から

《Before》

  • 冬の寒い脱衣所から暖かいリビングへ、暖かい部屋から寒いトイレへ…家の中の急激な温度変化に、ヒヤッとすることはありませんか?特に高齢のご家族がいる場合、ヒートショックのリスクは深刻な心配事です。また、結露によって発生するカビの胞子は、目に見えなくても空気中に漂い、アレルギーや喘息の原因になることも…。なんとなく空気が淀んでいるように感じることも。
After:断熱リフォームでこう変わる!
  • 家全体の温度差が小さくなることで、ヒートショックのリスクが大幅に低減されます。おじいちゃん、おばあちゃんも、小さなお子さんも、家族みんなが安心して家の中を移動できるようになります。
  • 結露が抑制されることで、カビやダニの繁殖しにくい環境になり、アレルギー症状の緩和や予防につながる可能性があります。室内の空気がクリーンになり、深呼吸したくなるような気持ちの良い空間に。
  • 一年を通して快適な室温が保たれることは、質の高い睡眠にも直結します。夏の寝苦しさや冬の寒さで眠りが妨げられることが減り、毎日スッキリと目覚められるように。健やかな体と心は、快適な住環境から育まれます。断熱リフォームは、家族みんなの笑顔と健康を守るための投資でもあるのです。

断熱リフォームとは、具体的にどんなリフォームをするの?

マンションの場合、主に部屋の内側から断熱性能を高める「内断熱」が行われます。

窓・玄関ドア
  • 内窓(二重窓)の設置
    マンションでは最も現実的で効果的な方法の一つ。
  • 玄関ドアの交換
    共用部分にあたるため、管理規約の確認が必須。
壁・天井・床の断熱

  • コンクリートの壁に断熱材を施工し、その上から内装を仕上げる。
  • 天井・床
    最上階なら天井裏、1階なら床下に断熱材を施工し、その上から内装を仕上げる。

断熱リフォームをすると部屋が狭くなる?断熱材の厚みはいくら?

マンションの場合、専有部である内部に断熱材を設けることになるので、その分空間が狭くなります。その影響は、断熱材の種類によります。

例えば、高性能な「ネオマフォーム」や「フェノバボード」などを使えば、比較的薄い厚みに抑えられるため、部屋が狭くなる影響を抑えられます。逆に、グラスウールなどを使うと、性能は同じにできたとしても、その分厚みが必要になるため、部屋が狭くなります。

以下に、姫路市のRCやSRC(コンクリートや鉄筋コンクリート)マンションに、高性能なネオマフォームを使用する場合、どのくらいの断熱材の厚みが必要か算出しています。

省エネルギー基準による必要な断熱材の熱抵抗の基準 姫路市Ver.
鉄筋コンクリート造等の住宅(内断熱工法)

断熱地域区分:姫路市は6(北部一部が5)

部 位断熱材の熱抵抗の基準値(㎡・K/W)
(ネオマフォームの厚み)熱伝導率0.020W/(m・K)
等級断熱等性能等級4
(平成28年省エネ基準)
断熱等性能等級3
(平成4年省エネ基準)
屋根または天井2.5
(2.5×0.020=50mm)
1.1
(1.1×0.020=22mm)
1.1
(1.1×0.020=22mm
≒25mm)
0.7
(0.7×0.020=14mm
≒20mm)
外気に接する部分2.1
(2.1×0.020=42mm
≒45mm)
1.0
(10×0.020=20mm)
その他の部分1.5
(1.5×0.020=30mm)
0.5
(0.5×0.020=10mm
≒20mm)
土間床等
の外周部
外気に接する部分0.8
(0.8×0.020=16mm
≒20mm)
その他の部分0.2
(0.2×0.020=4mm
≒20mm)

マンションにおける注意点

マンション(集合住宅)の1住戸を評価する際も、一戸建てと同様に「外皮」として扱うのはあくまで住戸の外気に面する面(壁・床・天井・窓など)です。

例えば、左右上下の他住戸に囲まれた中間室の床は、外気や外気に通じる空間と熱的に接していないため、外皮の評価対象外となります。

  • 住戸単位のUA値評価
    省エネ基準では、一つの住戸(専有部分)を外皮評価の単位とし、その外気に面する面積のみでUA値を算出します。
  • 中間室床は外皮に含まれない
    左右上下いずれの住戸とも接する中間室の床は、外皮としての「外気境界面」を持たないため、〈その他の部分〉にも含まれず、断熱基準(R値)の適用対象にはなりません。
  • マンション特有の外皮例
    マンションでは、共用廊下側やバルコニー側の床が〈外気に接する部分〉、廊下下やピロティ下などの外周部床が〈その他の部分〉として扱われ、それ以外の住戸間の床・天井スラブは評価対象外となります。

したがって、左右上下住戸に囲まれた中間室の床はマンションの場合でも外皮評価の対象外であり、断熱性能等級4の算定には含めません。

つまり、左右上下住戸に囲まれた中間室であれば、ネオマフォームだと壁25mmの断熱リフォームで等級4を満たせるということになります。ただし、壁からの折り返し部分のみ床や天井部分も断熱材を設けると、より効果的になります。

補助金や費用のこと

2025年現在、窓や断熱の補助金は、環境省の『子育てグリーン住宅支援事業』『先進的窓リノベ事業』や北海道環境財団の『既存住宅における断熱リフォーム支援事業』などがあります。

窓のおよその相場ですが、内窓設置は、窓サイズや性能で5万~20万円/か所の幅があります。イメチェン姫路店では、LINEで簡単に見積りできますので、ぜひご利用ください。

マンションで断熱材の設置をする場合は、一概にいくらというのが難しいです。実際、他社の内容をネット上で検索しても、1㎡当たり5000円前後から2~3万円程度と金額の幅があったりします。某サイトでは300~400万円という目安金額を出していたりもします。

これは部屋の広さや必要箇所など様々な条件だけでなく、断熱材を施工するにあたり、既存の壁、必要に応じて床や天井を壊す必要があるためです。例えば、天井や床に断熱材を施工しなくても断熱リフォームする壁に接していたりすると、壊さざるをえないケースもあります。そして、その後復旧したり新たな空間にしたり、という一連の工事内容が含まれます。

なので、予算を抑えたいなら、内窓だけ設置するのも一つの手です。

予算を掛けて、全面的なリフォームやリノベーションということであれば、既存の壁や天井は壊してしまいますので、同時に断熱リフォームもすることで、コスパ良く快適な空間を作ることが可能です。

弊社で提案している定額制のフルリノベーションでは、内窓や断熱はオプション対応しており、予算に合わせてコントロールできるようにしています。

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