理想の住まいを実現するリフォーム・リノベーション。工事を始める前に、今のお住まい(購入予定の中古マンション)の状態をしっかり把握しておくことが、成功への第一歩です!特にご自身で自由に工事できる「専有部分」については、細かくチェックしておきましょう。
専有部分(現状確認)
玄関ドアの状態
- 開閉はスムーズ?: ガタつきや、重くて開けにくい、閉まりにくいなどの不具合はありませんか?
- 鍵はしっかりかかる?: スムーズに施錠・解錠できますか?防犯面で気になる点はありませんか?(※玄関ドア本体は共用部分の場合が多く、交換には制限があります。鍵(シリンダー)交換は可能な場合が多いです。)
- 傷や塗装の状態は?: 目立つ傷や凹み、塗装の剥がれはありませんか?見た目の印象も大切です。
インターホン
- どんなタイプ?: 音声のみですか?それとも訪問者の顔が見えるモニター付きですか?
- ちゃんと使える?: 実際に呼び出しボタンを押し、室内で音が鳴るか、会話ができるか確認しましょう。モニター付きなら映像もチェック。古くなっている場合は交換も検討しましょう。
窓・サッシの状態:快適性と省エネの鍵!
- 開け閉めはスムーズ?: 重かったり、途中で引っかかったりしませんか?
- 鍵はしっかりかかる?: 防犯上、きちんと施錠できるか確認しましょう。
- 隙間風はない?(気密性): 窓を閉めた状態で、隙間から風が入ってくる感じはありませんか?冷暖房の効きや騒音に関わります。
- ガラスの種類は?: 1枚ガラス(単板)か、2枚以上のガラス(複層・ペアガラス)か? 断熱性能や防音性能が異なります。
- 結露の跡は?: 窓枠やその周辺に、過去に結露した跡(シミやカビ)はありませんか?断熱性が低いサインかもしれません。
- 【重要】交換できる?: 窓やサッシは基本的に「共用部分」です。勝手に交換することはできません。交換が可能か、どのような種類ならOKか、必ず管理規約を確認しましょう。
バルコニー・ルーフバルコニー・専用庭の状態:開放感と使い方をチェック
- 床の防水は大丈夫?: ひび割れや、防水層の剥がれはありませんか?
- 排水はスムーズ?: 排水溝にゴミが詰まっていたり、水が溜まりやすくなっていませんか?
- 手すりは安全?: ぐらつきやサビなど、劣化はありませんか?
- 物干し金物は使える?: 壊れていたり、使いにくい状態ではありませんか?
- 使い方のルールは?: バーベキュー禁止、物を置く制限など、管理規約で使用制限がないか確認しましょう。
室内建具(戸)の状態
- スムーズに開閉できる?: 扉が床や枠に擦れたり、開閉時に異音がしたりしませんか?
- 傷や汚れは?: 目立つ傷や、落ちにくい汚れはありませんか?
- 反りや歪みは?: 扉が反っていたり、枠との間に隙間ができたりしていませんか?
- 戸当たりは機能してる?: ドアを開けたときに壁にぶつからないよう、戸当たり(ドアストッパー)が付いているか、ちゃんと機能しているか確認しましょう。
壁・天井の現状
- ひび割れはない?: 大きなひび割れや、細かいひび割れが多数ありませんか?(構造上の問題や経年劣化の可能性があります)
- 雨漏りの跡(シミ)はない?: 天井や壁の上部、窓周りなどにシミはありませんか?過去の雨漏りのサインかもしれません。
- カビや汚れは?: 特に隅や北側の部屋、湿気のこもりやすい場所にカビはありませんか?全体的な汚れ具合も確認しましょう。
- クロス(壁紙)は剥がれてない?: 継ぎ目や端の部分が剥がれていたり、浮いていたりしませんか?
床の現状:歩行時の感触と見た目をチェック
- 歩くと沈む・きしむ場所は?: 特定の場所を踏むと、床が沈む感じや、きしむ音はありませんか?床下の状態が良くない可能性があります。
- 傷や汚れ、へこみは?: 大きな傷や、落ちない汚れ、家具を置いていた跡のへこみなどはありませんか?
- 水濡れの跡は?: 特にキッチンや洗面所、トイレなどの水回り周辺の床に、シミや変色、床材の浮きなどはありませんか?
事故・事件、漏水履歴
- 過去に何かありましたか?: その部屋で過去に事件や事故(心理的瑕疵)、火災などがなかったか、不動産会社や管理会社に確認しましょう。
- 水漏れトラブルは?: 上の階からの水漏れや、その部屋が原因での階下への水漏れ、雨漏りなどが過去になかったか確認しましょう。保険の利用履歴なども参考になります。
重量物設置の可否(ピアノ等、置きたいものがある場合は要確認)
- 置いても大丈夫?: ピアノや大型水槽など、特に重いものを置きたい場合は、床の耐荷重制限がある場合があります。管理規約で確認するか、管理会社に問い合わせましょう。
ペット飼育
- ペットは飼える?: ペットの飼育が許可されているか、管理規約で必ず確認しましょう。「不可」の場合もあります。
- 制限はある?: 飼育可能な場合でも、「犬猫のみ可」「小型犬1匹まで」など、種類や頭数に制限があることがほとんどです。細かく確認しましょう。
騒音
- 周りの音は気になる?: 内覧時に、上階からの足音、隣戸からの話し声やテレビの音、窓の外からの騒音などがどの程度聞こえるか、意識してみましょう。静かな時間帯にも確認できるとベストです。
- 過去のクレームは?: 以前の居住者が騒音でクレームを受けたり、逆にクレームを入れたりしたことがないか、不動産会社や管理会社に確認できると参考になります。
眺望・日照:明るさと開放感
- どの方角を向いてる?: 主な窓がどの方角(南、東など)を向いているか確認しましょう。
- 日当たりは?: どの時間帯によく日が入るか確認しましょう。季節によっても変わります。
- 眺望を遮るものは?: 窓からの景色はどうですか?目の前に高い建物があったり、将来的に建つ計画があったりしないか確認しましょう。
室内の臭い:原因不明の臭いは要注意
- 気になる臭いは?: 部屋に入った時に、カビ臭さ、排水溝のような臭い、タバコ臭、ペット臭など、気になる臭いはありませんか? 換気扇を回してみて、臭いがどう変化するかも確認しましょう。
設備(専有部分内・現状)
快適な暮らしに欠かせないキッチンやお風呂、トイレなどの水回り設備、そして電気やガス、換気設備。これらの状態は、リフォーム・リノベーションの計画や費用に大きく影響します。
工事を始めてから「これも交換が必要だった!」「容量が足りない!」とならないよう、事前にしっかりチェックしておきましょう。
キッチン現状
- メーカー・サイズ: どこのメーカー製か、キッチンの幅(サイズ)はどのくらいか確認しましょう。
- 傷み具合: シンクの傷やサビ、扉の剥がれ、コンロ周りの油汚れ、ワークトップ(天板)の傷などをチェック。古さや使い勝手が気になる場合は、交換を検討する良い機会です。
- 換気扇: スイッチを入れて、ちゃんと動くか、吸い込みは悪くないか、変な音がしないか確認しましょう。
浴室現状
- サイズ・メーカー: ユニットバスのサイズ(1216、1418など、壁の内寸で表されることが多いです)とメーカーを確認。サイズは交換時の目安になります。
- 傷み具合: 浴槽や壁、床のひび割れ・傷・汚れ、カビの発生具合、ドアの動きなどをチェック。
- 換気扇: ちゃんと動くか、異音はないか確認。換気機能が弱いとカビの原因にも。
- 追い焚き機能: お風呂のお湯を温め直せる「追い焚き機能」が付いているか確認しましょう。
トイレ現状
- メーカー・タイプ: メーカー名と、タンクがあるタイプか、すっきりしたタンクレスタイプかを確認。
- 換気扇: ちゃんと動くか、異音はないか確認しましょう。
- 温水洗浄便座: 付いているか、正常に動作するか確認。古ければ交換も検討しましょう。
洗面化粧台現状
- メーカー・サイズ: メーカー名と、洗面台の幅などのサイズを確認。
- 傷み具合: 洗面ボウルのひび割れや黄ばみ、鏡の曇りや裏側のサビ、収納部分の扉のガタつきなどをチェックしましょう。
給湯器:お湯を作る心臓部をチェック!
- 設置場所: バルコニーや玄関横のパイプスペース(PS)など、どこにあるか確認。
- メーカー・号数・製造年: 本体にラベルが貼ってあります。メーカー名、「号数」(数字が大きいほど一度にたくさんのお湯を作れるパワーがある)、「製造年」を確認。製造年から10年程度が交換の目安と言われています。
- 種類: ガス給湯器か、電気温水器(エコキュートなど)か確認しましょう。
専有部分内配管の状態、更新履歴
- 見える範囲でチェック: キッチンのシンク下、洗面台の下など、収納扉を開けて見える範囲の給水管・排水管をチェックしましょう。
- チェックポイント: 水漏れの跡(シミ)、配管のサビや緑青(緑色のサビ)、配管の材質(古いと鉄管の場合も)などを確認。古い配管は漏水のリスクが高いため、リフォーム時に交換を検討することも重要です。(※壁の中など見えない部分は専門家による調査が必要な場合もあります)
- もし分かれば確認: 不動産会社や管理会社を通じて、前の所有者がいつ頃、どの部分の配管を交換(更新)したことがあるか確認できると安心です。
排水管の臭気・詰まり傾向:水の流れと臭いをチェック!
- 臭いは?: キッチン、浴室、洗面所、洗濯機置き場の排水口から、下水のような嫌な臭いが上がってこないか確認しましょう。
- 詰まりは?: 実際に水を流してみて、スムーズに流れるか、ゴボゴボと音がしたり、流れが悪かったりしないか確認。詰まりやすい場合は、高圧洗浄や配管交換の検討が必要になることも。
水圧(キッチン・浴室・洗面):水の勢いは十分?
- 実際に確認: キッチン、浴室(シャワー)、洗面所の蛇口をひねって、水の勢いが十分か、弱すぎないか確認しましょう。「十分」「普通」「弱い」など、ご自身の感覚でチェック。極端に弱い場合は原因調査が必要な場合も。
電気容量:家電をたくさん使うなら重要!
- 契約アンペア数(A): 玄関や廊下にある「分電盤」の一番大きなブレーカー(アンペアブレーカー)に「〇〇A」と書かれています。これが、その住戸で一度に使える電気の最大量です。
- 分電盤の空き回路: 分電盤の中に、スイッチ(ブレーカー)が付いていない空きスペースがあるか確認。
ガス種別・ガス容量
- ガスの種類: 都市ガスかプロパンガスか確認。(マンションは通常都市ガスがほとんどです)
- ガス栓の数、メーター号数: キッチンや給湯器付近にあるガス栓の数を確認。可能であれば、玄関外などにあるガスメーターの号数(メーター本体に記載。「NB4」なら4号)も確認。
換気設備
- 各所の換気扇: キッチン、浴室、トイレの換気扇がそれぞれ動くか確認。
- 24時間換気システム: 最近のマンションには、常に少量の換気を行う24時間換気システムが付いています。壁に給気口(外の空気を取り入れる穴)があるか、浴室換気扇などに24時間換気機能が付いているか確認しましょう。
エアコン設置状況
- 設置台数: 現在、何台のエアコンが設置されているか確認。
- スリーブ穴の有無・位置: エアコンの配管を通すための壁の穴(スリーブ穴)と、専用のコンセントが各部屋にあるか確認。
火災報知器
- 設置されているか: 寝室や階段の天井などに、煙や熱を感知する火災報知器が設置されているか確認しましょう。(法律で設置が義務付けられています)
工事関連
リフォーム・リノベーションをスムーズに進め、理想の住まいを実現するためには、工事そのものに関するルールや、お住まいのマンションの構造などを事前にしっかり把握しておくことが不可欠です。「こんなはずじゃなかった!」を防ぐために、以下のポイントをチェックしておきましょう。
工事申請方法
- いつまでに申請?: 多くのマンションでは、工事を始める 数週間前 までに管理組合へ申請し、承認を得る必要があります。具体的な期限はマンションごとに異なります。
- どこで確認?: 申請書の書式や提出先、必要な書類(工事内容、図面など)は、「管理規約」や「使用細則」 に定められています。必ず確認しましょう。
近隣承諾
- 挨拶は必要?: 工事中は騒音や振動、人の出入りなどでご近所に迷惑がかかる可能性があります。管理規約で、工事前に上下左右など、定められた範囲の住民の方へ挨拶や説明が必要 とされている場合があります。
- 範囲は?: 挨拶が必要な範囲(例:両隣、上下階など)も管理規約で確認しましょう。
構造:間取り変更の自由度が決まる!
- どんな構造?: マンションの主な構造には以下の2種類があります。
- ラーメン構造: 柱と梁で建物を支える構造。室内の壁(間仕切り壁)は比較的自由に撤去・移動できることが多く、間取り変更の自由度が高いです。
- 壁式構造: 壁全体で建物を支える構造。室内の壁の中にも建物を支える重要な壁(構造壁)があり、これは撤去できません。間取り変更に大きな制限があります。
- どちらの構造かを知ることで、どの程度の間取り変更が可能か見通しが立てられます。(図面や専門家の確認が必要です)
床:足元の快適性と遮音性に関わる!
- どんな床?: 床の構造にも種類があります。
- 直床(じかゆか): コンクリートの床(スラブ)に直接フローリングなどを貼る工法。
- 二重床(にじゅうゆか): スラブの上に支持脚を立て、その上に床の下地材を組んでフローリングなどを貼る工法。床下に空間ができます。
- スラブ厚は?: スラブ(コンクリート)の厚さも遮音性に関係します。厚いほど一般的に遮音性が高いと言われます。(図面等で確認)
- ポイント: 二重床は配管・配線の自由度が高い反面、天井高が低くなることがあります。直床か二重床かは、リフォームの工法や費用、遮音対策にも影響します。
天井:空間の印象と設備設置に関わる!
- どんな天井?: 天井にも種類があります。
- 直天井(じかてんじょう): コンクリートの天井(スラブ)に直接クロスなどを貼る工法。
- 二重天井(にじゅうてんじょう): スラブから吊り金具などで下地を組み、その上に天井材を貼る工法。天井裏に空間ができます。
- 懐(ふところ)寸法は?: 二重天井の場合、スラブと天井材の間の空間(懐)の高さ。
- ポイント: 二重天井は、ダウンライトの埋め込みや配線・換気ダクトの隠蔽がしやすいメリットがあります。懐の寸法が小さいと、希望の照明器具や設備が設置できない場合もあります。
壁(各面)の構造:断熱や配線、壁付け家具に関わる!
- 壁の中はどうなってる?: 外壁に面した壁や隣戸との間の壁の作り方にも種類があります。
- 直貼り: コンクリート壁に直接クロスなどを貼る工法。
- GL工法: コンクリート壁に接着剤(GLボンド)で石膏ボードなどを貼る工法。
- 軸組(ふかし壁): コンクリート壁から少し離して柱や間柱を立て、そこにボードを貼る工法。壁との間に空間ができます。
- どうやって調べる?: 目で見て確認したり、壁を軽く叩いた音(打診)で判断したり、専門家が下地センサーなどで調査します。
- ポイント: 軸組(ふかし壁)は、断熱材を入れたり、壁の中に配線を通したりしやすいメリットがあります。直貼りやGL工法の場合、壁付けの棚などを設置する際に制限がある場合があります。
フローリング規制:階下への音の配慮!
- 自由に選べる?: 多くのマンションでは、階下への足音などを軽減するため、使用できるフローリングの遮音性能(遮音等級) が定められています。
- 遮音等級(L値)とは?: 床の衝撃音(スプーンを落とした音や子どもの足音など)が下の階にどれくらい伝わるかを示す値。L値が小さいほど遮音性能が高い ことを意味します。(マンションで多いのは、L-45かL-40)
- 必ず確認!: どの遮音等級以上のフローリングを使わなければならないか、管理規約で必ず確認 しましょう。規制を無視すると、後でやり直しを求められることもあります。
無垢材使用の可否
- 使える?: 人気の無垢フローリングですが、マンションによっては使用が禁止されていたり、条件付きで許可 されていたりします。
- なぜ制限が?: 無垢材は湿度によって伸縮しやすく、反りや隙間が生じやすい特性があります。また、遮音性能を確保するための施工方法が指定されている場合があります。
- 条件は?: 使用可能な場合でも、遮音性能の確保や施工方法について条件が付いていることがあります。これも管理規約で確認 が必要です。
既存の浴室の種類・現状サイズ
- どんなお風呂?:
- 在来工法: 床や壁をタイルなどで仕上げた、オーダーメイドに近い浴室。
- ユニットバス: 工場で製造されたパーツ(壁・床・天井・浴槽など)を現場で組み立てる浴室。
- 今のサイズは?: ユニットバスの場合、内側の寸法(例:1216=120cm×160cm)を確認。これが新しいユニットバスを選ぶ際の基本サイズになります。在来工法の場合は実測が必要です。
水回り(キッチン・トイレ・洗面台)移動の可否:レイアウト変更の可能性
- 場所を変えられる?: キッチン、トイレ、洗面台の位置を大きく変えたい場合、これも「可能」「条件付きで可能」「難しい」場合があります。
- 難しさの理由:
- 排水: 排水管にはスムーズに流すための勾配(傾き)が必要です。移動距離が長くなると勾配が取れなくなったり、床を上げる必要が出たりします。
- 給水・給湯・ガス・換気: これらの配管・配線の延長や移設が必要になります。
- 構造: 床下のスペースや壁の構造によって制限されます。
トイレ排水方向:便器選びと工事に関わる
- 排水管はどこへ?: トイレの排水管が床に向かって抜けているか(床排水)、壁に向かって抜けているか(壁排水)を確認。排水方向によって、選べる便器の種類やリフォーム時の工事内容が変わってきます。
許容電力、電圧:使える電気の量と種類
- どれくらい使える?:
- 単相2線式: 古いマンションに多い。基本的に100Vの電化製品しか使えず、契約アンペア数も30Aまでなど、上限が低いことが多いです。
- 単相3線式: 現在の主流。100Vと200Vの両方が使え、契約アンペア数も比較的大きくできます(例:40A、50A、60Aなど)。
- 200Vは使える? 増やせる?: IHクッキングヒーターや大型エアコンなど、200Vが必要な機器を使いたい場合、単相3線式である必要があります。契約アンペア数を増やしたい場合(容量アップ)や、単相2線式から単相3線式に変更したい場合は、電力会社への申請やマンション全体の電気容量の問題 で、可能かどうか、費用がいくらかかるかを確認する必要があります。
PS(パイプスペース)の位置・大きさ:配管の集まる場所
- PSって何?: 水道管やガス管、排水管などが上下階を縦に通っているスペースのこと。多くは玄関横や水回りの近くにあります。
- 位置と大きさは?: PSの位置や大きさは、水回りの移動や配管の交換工事に影響します。
- 点検口はある?: PS内部を確認するための点検口が付いているかどうかもチェックポイントです。
梁・柱の位置・大きさ:間取りの制約要因
- どこにある?どれくらい?: 部屋の天井や壁に出っ張っている梁や柱の位置、大きさを確認しましょう。(図面で確認するのが確実です)
- ポイント: 梁や柱は建物を支える重要な構造体なので、基本的に動かしたり撤去したりできません。これらが間取り変更や家具の配置、照明計画などの制約になることがあります。
以上となります。
これらのポイントを事前にしっかりチェックすることで、リフォーム・リノベーションの計画が立てやすくなり、工事後の「こんなはずじゃなかった…」を防ぐことができます。
これら以外にも、マンションを購入する際は、物件概要や立地・周辺環境、共用部分、修繕や管理組合についてなどもチェックしたい項目はあります。ご自身での確認が難しい場合や、判断に迷う場合は、遠慮なく相談ください。