
今回ご紹介するのは、築29年の戸建住宅のガレージシャッター交換リフォーム事例です。このリフォームは、以下の記事でご紹介した姫路市白鳥台の戸建住宅トータルリフォームの一部となります。

「シャッターが低くて、車を入れるときにヒヤッとする…」そんな日常のストレスと将来の不安を、最適な製品選びと施工で解決。デザイン性と機能性を両立した、理想のガレージが完成しました。
リフォーム前のガレージシャッター:悩みの種だった「開口高」の低さ
Before: オーバースライドタイプで有効な開口高が低く、所有車と干渉する危険があった。




こちらがリフォーム前のガレージで採用されていた「オーバースライドタイプ」のシャッターです。シャッターが天井に沿って格納されることや、6mほどの幅もシャッター1枚で収まるのが特徴ですが、構造的にいくつかの大きな課題を抱えていました。
- 有効開口高の低さ
シャッターが開いた状態でも、その一部が天井から垂れ下がるため、実際に車が通れる高さ(有効開口高)が低くなっていました。そのため、駐車のたびに接触してしまうのではないかと心配していました。 - 設置スペースの制約
開口高を確保するためにシャッターを外壁の外側に取り付ける「外付け」も検討しましたが、敷地の境界を越えてしまう「越境」の問題があり断念。 - 内側のスペース(懐)不足
さらに、ガレージの内側にもシャッターを設置するための十分なスペース(懐)がなく、リフォームの選択肢が非常に限られるという、難しい条件下での計画でした。
リフォームのきっかけ:毎日のストレスと、将来の不安を解消するために
中古戸建を購入し、理想の住まいへとリフォームを進める中で、このガレージシャッターの問題が大きな懸念事項となりました。
毎日の駐車で感じるストレスはもちろんのこと、「将来、もっと背の高い車に買い替えたら、ガレージに入らないかもしれない」という不安は、快適なカーライフの妨げになります。これらの問題を根本から解決するため、ガレージシャッターの交換を決断されました。
リフォーム後の変化:省スペースな「巻き上げ式」で、長年の悩みを一挙に解決
そこでご提案したのが、シャッターを上部のボックスに巻き取って収納する「巻き上げ式」で、かつガレージの内側に取り付けられるタイプのシャッターです。



- 十分な開口高の確保
オーバースライド式と違い、天井にシャッターが格納されないため、開口部の高さを最大限に活かすことができます。これにより、車の高さやアンテナを気にすることなく、スムーズで安全な車の出し入れが可能になりました。 - 省スペースでの設置
限られた内側のスペース(懐)にも収まるコンパクトな設計の製品を選定。越境の心配もなく、すべての問題をクリアしてすっきりと納めることができました。 - こだわりのカラー選定
機能面だけでなく、デザインにもこだわりたいという施主のご要望にお応えし、コンクリートと調和するスタイリッシュなグレー色を選定。住まいの顔であるガレージの印象が、よりモダンになりました。
また、2台用のガレージで中央に柱(連窓方立)が入る仕様ですが、この柱は必要に応じて取り外すことも可能。普段使いでは柱があっても十分な幅が確保できており、全く問題ありませんでした。
リクシルのガレージシャッターは、毎日の車の出し入れを、もっと快適にする電動シャッターです。車の中からリモコンやスマートフォンで、静かにスピーディーに開閉。雨の日も濡れることのない、ストレスフリーなガレージライフが始まります。
ガレージシャッター交換リフォーム費用
ガレージシャッター交換リフォーム費用:約90万円(税込)
大切な愛車を守り、毎日の出入りをスムーズにするガレージシャッター。
「うちのガレージもシャッターが低くて、車を擦らないか心配…」
「敷地が狭くて、シャッターの交換は無理だと諦めていた…」
「古くなった手動シャッターを、楽な電動にしたい」
もし、そう感じているなら、それはガレージを見直す良い機会かもしれません。
今回の事例のように、設置条件が厳しい場合でも、最適な製品を選ぶことで悩みは解決できます。毎日の小さなストレスから解放されるだけで、カーライフはもっと快適で楽しいものになるはずです。
