
今回ご紹介するのは、築29年の戸建住宅の内装リフォーム事例です。このリフォームは、以下の記事でご紹介した姫路市白鳥台の戸建住宅トータルリフォームの一部となります。

住まいの印象を最も大きく左右する、床と壁。今回は、既存の床を活かす「重ね張り」工法を用いながら、LDK、廊下、2階の洋室など、それぞれの空間に合わせたデザインで、家全体の雰囲気を一新した事例です。
築29年の戸建て、リフォーム前の内装
Before: 傷や色褪せが目立ち、部屋全体が暗い印象を与えていた床。

こちらがリフォーム前のLDKです。築年数なりの経年変化が見られました。
- フローリングの劣化
長年の使用により、フローリングには傷や色褪せが見られ、全体的にやや古びた印象を与えていました。 - 画一的なデザイン
当時の標準的な木目調のフローリングと白い壁紙で、空間にメリハリがなく、やや単調な雰囲気でした。 - 施主の好みとのギャップ
物件自体は気に入って購入されたものの、内装のデザインが、施主が思い描くモダンでインダストリアルなイメージとは異なっていました。
リフォームのきっかけ:購入した家を、自分たちの「好き」が詰まった空間へ
今回のリフォームは、中古戸建をご購入された施主による、ご入居前に住まい全体を理想の空間へと作り変えるプロジェクトでした。
「せっかく手に入れたマイホームだから、内装もとことんこだわりたい」という想いから、水回りだけでなく、LDKや廊下、各居室の内装も全面的にリフォームすることに。ただ新しくするだけでなく、場所ごとにテーマを設け、自分たちの「好き」を表現できる空間を目指しました。
リフォーム後の変化:部屋ごとに個性を楽しむ、こだわりの内装デザイン
床は、既存の床の上に新しい床材を重ねて張る「重ね張り(上張り)」工法を採用。解体費用や工期を抑えながら、床の印象を一新しました。
【LDK】石目調で統一した、穏やかなインダストリアル空間




LDKの床と壁は、クールな印象の石目調デザインで統一。キッチンと一体感のある、洗練された空間が生まれました。照明は温かみのある電球色のダウンライトに変更したことで、石の硬質な質感の中にも、家族がくつろげる穏やかな雰囲気を演出しています。
【廊下・玄関】ヴィンテージオーク調で、温かみのある空間に

LDKから一歩出た廊下は、温かみのあるヴィンテージオーク調の床材に変更。壁紙はシンプルな白を選び、明るく清潔感のある空間に。玄関土間も石目調のタイルを上張りし、施主を迎える家の顔として美しく整えました。
【2階】既存の建具に合わせて、壁紙をコーディネート





2階は既存の建具(ドア枠など)のこげ茶色を活かすコーディネートを提案。床は1階の廊下と同じヴィンテージオーク調で統一感を出しつつ、壁紙には落ち着いたネイビー色を採用。こげ茶とネイビーの組み合わせが、シックで落ち着きのあるプライベート空間を創り出しています。室内は白色の壁紙に、床は同じくヴィンテージオーク調の床にしています。
床や壁のデザインを変えるだけで、同じ家の中でも全く異なる雰囲気を楽しむことができます。
内装リフォーム費用
内装リフォーム費用:約170万円(税込)
(床の上貼り、壁天井の張替え、窓交換も含む、照明交換等)

中古住宅の購入は、自分らしい住まいを創り上げるスタートラインです。
「間取りは気に入っているけど、内装のデザインが好みじゃない…」
「部屋ごとに、もっと雰囲気を変えて楽しみたい」
「コストは抑えたいけど、ガラッとイメージチェンジしたい」
もし、そうお考えなら、床と壁紙のリフォームは最も効果的な方法の一つです。
今回の事例のように、重ね張り工法を選んだり、既存の建具を活かしたコーディネートをしたりと、工夫次第でコストを抑えながら理想の空間は実現できます。新しい住まいのキャンバスに、あなただけの「好き」を描いてみませんか?
