
今回ご紹介するのは、築29年の戸建住宅の窓リフォーム事例です。このリフォームは、以下の記事でご紹介した姫路市白鳥台の戸建住宅トータルリフォームの一部となります。

お部屋の印象を大きく左右する窓。今回は、以前の住まい手が設置したペット用の出入口が残る窓を、最適な方法で、美しく機能的な窓へと交換した事例です。
リフォーム前の窓:残されたペット用の出入口
Before: ガラスの一部にペット用の出入口が設けられていた窓。

こちらがリフォーム前のLDKの窓です。一見すると普通の窓ですが、ガラスの下部に特徴がありました。
- デザイン性の問題
内装全体をインダストリアルテイストで美しく一新する中で、このペットドアはどうしても浮いた存在となり、空間の統一感を損なう要因になっていました。 - ペットドアの存在
以前の住まい手が取り付けたペット用の出入口が、ガラスの一部をくり抜く形で設置されていました。新しいご家族にとっては不要な設備となっていました。 - 機能面の懸念
後付けされた開口部は、気密性を損なう原因となります。冬場の冷気の侵入(すきま風)や、断熱性の低下、そして防犯面でも弱点となる可能性がありました。
リフォームのきっかけ:内装を一新する中での課題
今回のリフォームは、中古戸建をご購入された施主による、ご入居前に住まい全体を理想の空間へと作り変えるプロジェクトでした。
床や壁、天井を美しい石目調で統一し、キッチンもデザイン性の高いものに入れ替える中で、このペットドア付きの窓だけが、どうしても空間の完成度を下げる要因となっていました。見た目の問題だけでなく、すきま風などの機能的な懸念も解消したいとのご要望から、窓のリフォームも行うことになりました。
リフォーム後の変化:最適な工法で、美観と機能性を取り戻す
対策として、内窓の設置や、壁を壊してサッシごと交換するカバー工法なども検討しましたが、今回は最もシンプルでコストを抑えられる「障子(ガラス戸)のみの交換」という方法を選択しました。

リフォーム後の窓です。不要な開口部がなくなり、一枚の美しいガラス窓へと生まれ変わりました。
- 気密性・断熱性の向上
後付けの開口部がなくなったことで、すきま風の心配がなくなり、窓本来の気密性・断熱性を取り戻しました。 - なぜ「障子のみの交換」だったのか
内窓を設置する場合、元のペットドアは残ってしまいます。また、サッシ全体を交換するカバー工法は、コストが高くなります。今回はサッシの枠自体の劣化は少なかったため、問題のあるガラス戸部分(障子)だけを新しいものに入れ替えることで、課題を解決しつつ費用を抑えることができました。 - 美観と統一感の回復
ペットドアがなくなり、すっきりとした見た目になったことで、リフォーム後の美しい内装と調和。LDK全体のデザイン性が向上しました。
中古住宅を購入した際、前の住まい手の暮らしの跡が残っていることは少なくありません。
「この窓、どうにかならないかな…」
「大掛かりな工事はしたくないけど、見た目や機能は改善したい」
「できるだけコストを抑えて、問題を解決する方法はないだろうか」
もし、そう感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。
今回の事例のように、必ずしもサッシ全体を交換する必要はありません。窓の状態や施主のご予算に合わせて、「内窓」「カバー工法」「障子のみの交換」など、最適な解決策をご提案します。小さなストレスを解消するだけで、新しい住まいでの暮らしは、より一層快適になるはずです。
