姫路市のリノベーション済みマンションを購入するメリット・デメリットとは?

世界遺産・姫路城を擁し、豊かな自然と都市機能が調和する姫路市。この魅力的な街でマイホームを検討する際、新築だけでなく中古マンションも有力な選択肢です。

特に近年、姫路市においても、新築マンションの価格は上昇傾向にあり、マイホーム購入の選択肢として中古マンションへの関心が高まっています。その中でも、購入後にリノベーションする手間が不要な「リノベーション済みマンション」も、選択肢の一つとして注目されています。

目次

注目されているから「リフォーム・リノベーション済」で特集されている

各ポータルサイトでも、「リフォーム・リノベーション済(水回りまたは内装)の物件」みたいな絞り方をされ、まとめて調べることもできます。

弊社でも不動産事業部(ハウスドゥ中地南)の方でも、リフォーム・リノベーション物件をまとめております。

新築価格の高止まりや、自分好みの住まいを手軽に実現したいというニーズから、中古物件を美しく再生したリノベーション済みマンションの人気が高まっているのです。

しかし、「本当にメリットばかり?」「姫路で選ぶなら何に気をつけるべき?」といった疑問もあるでしょう。

そこで今回は、姫路市でリノベーション済みマンションを購入する際のリアルな利点(メリット)と、見落としがちな注意点(デメリット)を、地域の特性も踏まえながら詳しく解説します。さらに、実際に弊社が手掛けた姫路市内のリノベーション事例もご紹介。姫路での住まい探しの一助となれば幸いです。

姫路で見つける「ちょうどいい」住まい?リノベーション済みマンションを選択するメリット

まず、姫路市でリノベーション済みマンションを選ぶことで得られる主なメリットを見ていきましょう。

  1. リフォーム会社探し・打ち合わせ不要! スムーズな住み替え
    中古マンション購入後に自分でリノベーションする場合、姫路市内や近隣で信頼できるリフォーム会社を探し、何度も打ち合わせを重ねる必要があります。これは時間も労力もかかる作業です。リノベーション済みなら、このプロセスが一切不要。購入後はすぐに引っ越し準備を進められます。
  2. まるで新築気分! 美しい内装と最新設備
    多くの場合、壁紙や床材、キッチン、浴室、トイレなどが一新されています。中古物件でありながら、新築同様の清潔感と機能性を備えた住空間を手に入れられるのは大きな魅力です。最新のデザインや設備が導入されていることも少なくありません。
  3. 中古特有の「使用感」を気にせず新生活スタート
    一般的な中古物件で気になるのが、前の住人の生活の痕跡。リノベーション済みマンションは内装・設備が刷新されているため、こうした使用感をほとんど感じません。「中古はちょっと抵抗が…」という方でも、気持ちよく新しい生活を始めやすいでしょう。
  4. 予算が見えやすい! 姫路の新築よりお得な可能性も
    「物件価格+リノベーション費用」が一体となっているため、購入時に総額が明確です。自分でリノベーションする場合の「思ったより費用がかさんだ…」というリスクを避けられます。姫路市内の同エリア・同規模の新築マンションと比較して、総費用を抑えられるケースも多く、予算内で理想に近い住まいを見つけやすい可能性があります。
  5. 購入から入居までがスピーディー
    リノベーション工事期間を待つ必要がないため、売買契約・決済が完了すれば、比較的短期間で入居できます。姫路市への急な転勤が決まった方や、お子様の学区に合わせて早く引っ越したい方など、タイミグが重要なケースにも対応しやすいのが利点です。
  6. 「買ってから後悔」を防ぐ! 安心の最低2年保証
    リノベーション済みマンションの多くは、不動産会社が売主です。この場合、宅地建物取引業法により、雨漏りや給排水管の故障など、主要な部分に対する「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」を最低2年間負うことが義務付けられています。個人間売買よりも保証が手厚い点は、大きな安心材料と言えるでしょう。
  7. 資金計画もシンプル! 住宅ローン手続きの負担減
    物件購入費とリノベーション費用をまとめて住宅ローンで借り入れできるため、ローン手続きが一本化されシンプルです。別々にローンを組む場合に比べて、金利面で有利になる可能性もあります。

デメリットも把握! 姫路市でリノベーション済みマンションを選択する際の注意点

魅力的なリノベーション済みマンションですが、以下のようなデメリットや注意点も理解しておく必要があります。

  1. 間取りやデザインは「おまかせ」。こだわり派は要検討
    すでに完成している物件を購入するため、間取りの変更や、キッチン・壁紙などのデザインを自分の好みに合わせることは基本的にできません。「リビングはもっと広く」「このメーカーの設備が使いたい」といった強いこだわりがある場合は、希望と合わない可能性があります。
  2. 見えない部分の工事品質は? 確認が難しい側面も
    リノベーション工事の過程を直接見ることはできません。そのため、壁の中の下地や、床下の配管交換など、目に見えない部分の工事が適切に行われているか、購入者側で判断するのは困難です。表面的な美しさだけでなく、基礎的な部分の工事内容を確認する意識が重要になります。
  3. 姫路の人気エリアでは競争も? 物件数は限られる
    姫路市全体で見ると、通常の中古マンションに比べて、リノベーション済みマンションの流通量はまだ少ない傾向があります。特に姫路駅周辺や人気の校区など、希望条件のエリアによっては、タイミングよく理想の物件に出会えない可能性や、他の検討者との競争になる可能性も考慮しておきましょう。

後悔しない! 姫路市でリノベーション済みマンション選びのチェックポイント

理想の住まいを見つけるために、以下の点をしっかりチェックしましょう。

  1. 購入後の保証・サポート体制は?
    売主である不動産会社が提供するアフターサービスや保証の内容(期間、対象箇所、連絡体制など)を契約前に必ず確認しましょう。「どんな時に、どこまで保証してくれるのか」を明確にしておくことが大切です。
  2. 「どこまで新しくなった?」工事範囲の確認を徹底
    見た目のきれいさだけでなく、「どの部分を」「どのように」リノベーションしたのか、具体的な工事範囲と内容を確認しましょう。給排水管や電気配線、断熱材など、見えないインフラ部分の更新状況は特に重要です。可能であれば、工事記録や図面、写真などの提示を求めましょう。不安な場合は、費用はかかりますが第三者の専門家による「ホームインスペクション(住宅診断)」の利用も有効な手段です。
  3. 自分の部屋以外も重要! 共用部分の管理状態をチェック
    エントランスの清潔さ、集合ポスト周りの整理状況、ゴミ置き場のルール遵守、駐輪場の整頓具合など、共用部分の管理状態は、マンション全体の質や住民の意識を反映します。姫路市内には様々な築年数のマンションが存在するため、特に築年数が経過している物件は注意深く確認しましょう。
  4. 将来の安心のために。修繕計画と積立金の状況確認
    マンションの資産価値を維持するためには、計画的な大規模修繕が不可欠です。長期修繕計画が適切に作成・実行されているか、そして将来の修繕工事費用として修繕積立金が十分に貯まっているかを必ず確認しましょう。積立金不足は、将来的な一時金の徴収や月々の負担増につながる可能性があります。

【姫路市・施工事例】築49年の3DKが、ゆとりの1LDK+WICへ大変身!

「リノベーション済みマンションって、具体的にどんな風に変わるの?」
「中古を買ってリノベーションする選択肢も気になるけど、イメージが湧かない…」

そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そこで、弊社が実際に姫路市飾磨区で手掛けた中古マンションのフルリノベーション事例をご紹介します。

物件概要
  • 所在地: 兵庫県姫路市飾磨区
  • 築年数: 約49年(リノベーション当時)
  • 構造: RC造
  • 面積: 60㎡
  • リノベーション前: 3DK
  • リノベーション後: 1LDK + ウォークインクローゼット(WIC)
  • リノベーション費用: 約700万円(税込)
  • ターゲット: ゆとりある暮らしを求める単身者、または子育てが一段落した夫婦(シニア世帯)

もともと3DKだったこのお部屋。姫路市のファミリー層には少し手狭に感じられる広さ(60㎡)でした。そこで私たちは、部屋数よりも「広々としたリビング」と「充実した収納」を優先し、単身者やご夫婦が贅沢に暮らせる1LDK+大型WICへと間取りを大胆に変更するフルリノベーションを実施しました。

リノベーションのポイント
  • 収納ストレス解消! 大型ウォークインクローゼット(WIC):
    元々洋室だった一部屋を、まるごとWICに変更。ハンガーパイプに加え、高さを自由に変えられる可動棚(南海プライウッド製)を設置し、衣類から小物、季節家電まで効率的に収納可能。窓があり明るく換気もできます。
  • 光あふれる開放的なLDK:
    細かく仕切られていた和室とダイニングキッチンを一体化。壁を取り払い、和室特有の天井や床の段差も解消。遮音性にも配慮したフローリング(パナソニック ベリティスフロアー)を採用し、広々とした明るいLDK空間を実現しました。16畳用のエアコンも新設。
  • 料理が捗る機能美キッチン:
    使い勝手の良いLIXILのシステムキッチン「シエラS」(幅2100mm)を導入。収納力のあるスライドタイプで、便利な食洗機付き。空間に合わせたカラー(クリエモカ)を選定し、気になる配管も造作で隠してスッキリ。
  • 清潔感と使いやすさを追求した水回り:
    • 洗面脱衣所: TOTOのVシリーズ洗面台に交換。ユニットバス設置に伴う床の段差を緩和する工夫も。扉を新設しプライバシーも確保。
    • 浴室: LIXILのユニットバス「リノビオフィット」(1216サイズ)を採用。限られたスペースでもゆったり入れる浴槽と、経済的な高断熱仕様が魅力です。
    • トイレ: TOTO製の便器に交換。扉はスペース効率の良い折れ戸に変更し、配管を隠蔽。吊り棚やダウンライトで機能性とデザイン性を両立。
  • 自由度の高い広々洋室(約7帖):
    大型WICがあるため、あえて収納は設けず、約7帖の空間を確保。寝室、書斎、趣味の部屋など、住む人が自由に家具を配置し、ライフスタイルに合わせて使えるようにしました。
費用について

このリノベーションでは、間取り変更、水回り設備一式交換、内装(床・壁・天井・建具)交換、配管交換、窓・サッシ交換、エアコン設置など、ほぼスケルトン状態からのフルリノベーションを行い、総額は約700万円(税込)でした。

この事例のように、新築マンション購入に比べて費用を抑えながら、自分の理想に近い、あるいはそれ以上の住空間を実現できるのが、中古マンションリノベーション、そしてその完成形であるリノベーション済みマンションの大きな魅力と言えるでしょう。

まとめ:姫路での賢い住まい選びのために

姫路市でリノベーション済みマンションを選ぶことは、「手軽さ」「新しさ」「価格の明確さ」といった多くのメリットを享受できる、魅力的な住まいの選択肢です。特に、リノベーションの手間を省きたい方や、早くきれいな家に住みたい方にとっては、最適な選択となる可能性があります。

一方で、「自由度の低さ」「見えない部分の品質」「物件数の限り」といった側面も理解し、慎重な物件選びが求められます。

今回の事例のように、築年数が経過したマンションでも、適切なリノベーションによって見違えるように快適で魅力的な空間へと生まれ変わらせることが可能です。

見た目のきれいさだけでなく、リノベーションの内容や範囲、保証、マンション全体の管理状況までしっかりと確認し、信頼できる不動産会社のサポートを得ながら検討を進めることが、姫路での後悔のないマイホーム購入への近道となるでしょう。

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