姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム

「価格や立地は理想的なのに、内装がどうしても好きになれない…」中古マンションを探していると、そんなジレンマに陥ることはありませんか?特に築20年以上経った物件では、濃い色合いの床やドアが使われていることが多く、部屋全体が暗く、狭い印象を与えがちです。

「このまま住むには気分が上がらないけれど、リフォームは費用がかさみそう…」そんな風に諦めてしまうのは、まだ早いかもしれません。大規模な間取り変更をしなくても、床や建具の色を自分好みのテイストに変え、古くなった水回りを一新するだけで、空間はまるで新築のように明るく、洗練された住まいへと生まれ変わらせることができるのです。

今回は、他社の仲介で不動産を購入された後、リフォームを弊社に依頼していただいた姫路市北原・築28年のマンションリフォーム事例をご紹介します。

目次

ご依頼の背景と施主のご要望

今回リフォームをご依頼いただいたのは、姫路市北原の築28年のマンションを購入されたご家族。他社の仲介で不動産を購入された後、リフォーム会社3社の相見積もりを経て、弊社にリフォームを依頼していただきました。

物件は築年数の割にはきれいでしたが、床材や建具が濃い色合いだったためか、全体的に狭く暗い印象がありました。その辺りの雰囲気が北欧系アッシュを好む施主の好みとはかけ離れていたことや、水回りも古かったため新しくしたいという要望もございました。

背景

姫路市北原の築28年のマンションを購入され、入居前のリフォームをご依頼いただきました。物件は状態が良かったものの、北欧系アッシュを好む施主の好みとはかけ離れていたことや、水回りも古かったため新しくしたいという要望もございました。

  • キッチン: まだ使えそうなキッチンもレンジフードも古臭さを感じる色味
  • 浴室: 経年劣化で汚れが目立ち、機能も古くなってきたユニットバス
  • 洗面所:古くて汚れも目立つ洗面化粧台
  • トイレ:古いトイレ。便座の横に本体操作部があるタイプで掃除がしにくい。
  • 内装: 傷や色褪せが目立ち、濃い目の床色が部屋全体が暗い印象を与えていた。
  • 和室:畳も襖も経年変化で色褪せくすみ、取手も壊れかけていた
  • 内部建具: 暗い印象を与え、若干建付けも悪くなっていました。
  • 玄関収納:取手も出ており暗めの色で高さもあり玄関に圧迫感を与えていた

築28年のマンションに見られる、濃い色調の内装がもたらす暗い印象や、古くなった水まわり設備の使いにくさ。これらの課題を解決し、「好みの北欧系アッシュのテイストで、明るく洗練された空間で暮らしたい」という理想を叶えるため、内装の刷新と水まわり設備の一新を行うリフォームがスタートしました。

リノベーション後
  • 濃い色合いの床や建具を一新し、北欧テイストの明るい空間へ
    • 暗い印象を与えていた濃色の床は、既存の上に新しい床材を上張りする工法でコストを抑えつつ、明るい北欧系アッシュの色調に変更しました。キッチン扉はヴィンテージ感のある木目調の「ラスティックアッシュ」、室内のドアは「ラフオーク」や「グレージュエルム」といったカラーをセレクト。壁や天井のクロスも全面的に張り替えることで、家全体に統一感が生まれ、明るく洗練された雰囲気に生まれ変わりました。
  • 間取りはそのままに、色とデザインの力で開放感を演出
    • 今回は壁を取り払うような大規模な間取り変更は行わず、既存のレイアウトを活かしました。しかし、内装の色味を明るいトーンで統一したことで、以前よりも部屋全体が広く明るく感じられるように。特に、圧迫感のあった玄関収納は腰高サイズのものに交換し、カウンターとしても使えるスッキリとした玄関スペースを実現。視覚的な工夫で、心地よい広がりを感じられる住まいが完成しました。
  • 清掃性とデザイン性を両立させた、最新の水まわり空間へ
    • 古くなっていたキッチン、浴室、洗面、トイレはすべてLIXILの最新設備に交換。特に浴室は、掃除のしやすい「キレイサーモフロア」や、好きな位置に収納を設置できるマグネット対応の壁パネルを採用し、日々のメンテナンス性を大幅に向上させました。キッチンもタイル壁からキッチンパネルに変更したことで、お手入れが簡単になり、常に清潔な状態を保ちやすくなっています。

物件概要

物件種別マンション
住所兵庫県姫路市北原
竣工年月1997年(リノベーション当時 築28年)
構造SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)
工事箇所表層+水回り(キッチン・ユニットバス・洗面・トイレ)交換+内部建具の交換+シューズボックス設置

リフォーム内容

  • 内装工事(床材の上張り、壁紙・天井クロス張り替え、畳の表替えし、襖の張替えなど)
  • 水回りの交換(キッチン・洗面・ユニットバス・トイレ)
  • 建具工事(一部の内部建具の交換)

【キッチン】色味を変えて上品な雰囲気のあるキッチンに

Before: まだ使えそうなキッチンもレンジフードも古臭さを感じる色味
After: 北欧系アッシュの上品な雰囲気のあるキッチンに

Before:まだ使えそうなキッチンもレンジフードも古臭さを感じる色味

以前は、壁にはタイルが貼られ、型の古いシステムキッチンが備わっていました。

After:北欧系アッシュの上品な雰囲気のあるキッチンに

今回のリフォームでは、壁はそのままでキッチン交換をし、タイルだった箇所はキッチンパネルにしたことで、スッキリ感や掃除のしやすさが向上しました。

システムキッチンは、LIXILの「シエラS」に入れ替えました。

キッチンの扉の色は、ヴィンテージ感のある木目調で上品な雰囲気を持つスモーキーカラー「ラスティックアッシュ」でセレクト。キッチンの取手の「ハンドル取手」にし、色も「ブラック」にしたことで、ラスティックアッシュの良いアクセントになっています。

北欧系アッシュに合わせて、カウンターや笠木も同じ色合いのシート貼りをしております。

キッチン周りの壁はそのままの形で使用し、キッチンのサイズも変えてはいません。ただ、キッチンの色やレンジフードの色、床の色などを変えたことで、上品で明るい雰囲気になりました。

シエラS/LIXIL

シンプルでスタイリッシュなデザイン、多様なカラーコーディネート、使い勝手に優れた収納、そして高機能な水栓金具や食洗機などを特徴とし、幅広い空間に調和する製品が展開されています。シエラSは、LIXILのキッチンラインナップの中で、手頃な価格帯でありながら高機能なスタンダードグレードに位置づけられます。


【浴室】古くなったユニットバス → シンプルで掃除がしやすい最新ユニットバスに交換

Before: 経年劣化で汚れが目立ち、機能も古くなってきたユニットバス。
After: 差し湯機能も活かしつつ、お手入れ簡単&リラックスできるバスルームへ!

給湯器がまだ使用できる年数で、差し湯機能も備わっていたため、今回のリフォームではそれも活かしつつ、LIXILのシステムバスルーム「リノビオV」を採用し、以前の浴室が抱えていた課題を一つひとつ解消しました。

  • 明るさと快適性の向上
    浴槽には、水面の広がりと入浴時の開放感が感じられる「ミナモ浴槽」を採用しました。浴槽の上縁を広くとったデザインと、身体にフィットするなめらかな曲線が、ゆったりとしたくつろぎの姿勢をサポートします。また、LIXIL独自の浴槽保温材と保温組フタのダブル保温構造「サーモバスS」により、お湯が冷めにくく、ご家族の入浴時間がずれても快適に入浴できます。天井にはすっきりとしたデザインの照明を設置し、以前の薄暗い印象を払拭。明るく清潔感あふれる空間で、心地よいバスタイムを楽しめるようになりました。
  • 全体の印象を一新
    汚れが目立ち、寒々しい印象だった床は、LIXIL独自の「キレイサーモフロア」へと変わりました。特殊な断熱層構造により、足裏から奪われる熱を軽減し、冬場でも冷たさを感じにくくなっています。また、表面に施された特殊な加工で皮脂汚れがつきにくく、お手入れが簡単です。
  • マグネット対応の壁パネル
    この壁パネルの大きな特長は、全面がマグネットに対応している点です。これにより、マグネットで付けたシャンプーボトルを置く棚やタオル掛け、鏡などは好きな場所に自由に設置できます。壁に穴を開ける必要がないため、美観や防水性を損なう心配がありません。また、マグネット式の収納は簡単に取り外して丸洗いできるため、掃除がしやすく、いつでも清潔な状態を保てます。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、収納のレイアウトを手軽に変更できるのも大きなメリットです。

今回、コストを抑えることと、掃除をしやすくするという点から、新しいユニットバスには余計なものを付けないようにしました。LIXILのユニットバスの壁パネルはマグネット対応なので、マグネット対応の備品を必要に応じて後からでも設置することができるからです。

リノビオV/LIXIL

リクシルのユニットバス「リノビオ」シリーズは、マンションリフォーム用に特化したシステムバスルーム(ユニットバス)です。ライフスタイルに合わせたカスタマイズ性、お手入れのしやすさ、機能性の高さが特徴で、省エネ性に優れた浴槽や、取り外して洗えるまる洗いカウンター、マグネットで好きな場所に設置できる収納アイテムなどが備わっています。


【洗面】コストを抑えながらも新しい洗面化粧台にしたい

Before: 古くて汚れも目立つ洗面化粧台
After: コストを抑えながらも新しい洗面化粧台に

洗面化粧台は、LIXIL オフト フィットに交換。

「限られた予算の配分をどのように分けていくか?」リフォームにおいては非常に大事なことです。1箇所に多くの予算を使うよりも、一定の基準を超えたリフォーム箇所数を増やす方が、出来上がりの満足度が違ってきます。そのため、今回は洗面化粧台はコストを抑える方向で打ち合わせをしていきました。

そこでご提案したのが、広くて使いやすい樹脂ボウルとお手入れしやすい排水口が自慢の快適・エコな洗面化粧台、リクシルの「オフト フィット」です。

壁紙はもちろん、床のクッションフロアもフロアタイルに張り替えています。壁紙をきれいな白色にし、床を明るい石目調のフロアタイルにしたため清潔感のある洗面室になりました。

オフト フィット/LIXIL

リクシルの洗面化粧台「オフト フィット」は、広くて使いやすい樹脂ボウルとお手入れしやすい排水口が自慢の快適・エコな洗面化粧台です。

【トイレ】壁リモコン式で清潔感のあるトイレスペースに

Before: 古くなったトイレ。便座の横に本体操作部があるタイプで掃除がしにくい。
After: 壁リモコン式で清潔感のあるトイレスペースに

トイレは、LIXIL アメージュに交換。袖リモコンから壁リモコンへの変更により、掃除がしやすくなりました。タオルリングとリモコン下のペーパーホルダーは施主支給品。

壁紙はもちろん、床のクッションフロアもフロアタイルに張り替えています。壁紙をきれいな白色にし、床を明るい石目調のフロアタイルにしたため清潔感のあるトイレになりました。またキッチンのカウンターで使用したシートが余ったため、トイレのカウンターにも貼りました。

アメージュ/LIXIL

リクシルのトイレ「アメージュ便器」は、さまざまな排水方向や幅広い排水芯に対応し、現場のニーズに合わせて選べる組合せ便器です。


【内装】全体的に暗い色味 → 好みの北欧系アッシュに変更

Before: 傷や色褪せが目立ち、濃い目の床色が部屋全体が暗い印象を与えていた。
After: 上張りでコストを抑えつつ、好みの雰囲気に変更

【和室】畳と襖の張替えで和室っぽさを抑える

Before: 畳も襖も経年変化で色褪せくすみ、取手も壊れかけていた
After: 和室でありながら和室っぽさが抑えられた見た目

和室の畳は、経年変化で色褪せており、襖もくすんだ色になっており、写真では分かりづらいですが取手も壊れかけていました。

マンションの場合、LDKに隣接した和室をよく見受けられます。

リフォームをする際、「和室をどうするか?」は悩むところでもあります。大きく分けると以下の3通りです。(掛かるコストは1<2<3)

  1. 和室のそのまま活かす(畳や襖の張替えをする)
  2. 畳をフローリングに変える(襖は張替えをする)
  3. 和室を洋室化する

畳をフローリングにする場合、床の構造が異なるため、床材を張り替えるだけ済むということはありません。畳とフローリングの厚さが違う分、高さ調整をすることにコストが掛かってきます。

また和室の度合いによっても、洋室化する際のコストが変わります。壁が柱や梁が表しになっている真壁の場合、壁紙を貼るための下地材を設ける必要があるため、その分のコストが掛かってきます。

今回のリフォームでは、和室はそのまま残すことにされました。その代わり、畳や襖の張替えをおこないました。張り替えた畳はヘリが目立たない仕様のため、和室でありながら和室っぽさが抑えられています。

【建具】北欧系アッシュ調のラフオークやグレージュエルムで様変わり

Before: 暗い印象を与え、若干建付けも悪くなっていました。
After: 北欧系アッシュ調のラフオークやグレージュエルムで様変わり

元々設置されていた扉は、床と同じで築年数も経っているためか暗い印象を与えていました。また若干建付けも悪くなっていました。

予算の都合上、収納含めた全ての建具を交換することはできなかったため、施主との打ち合わせの結果、洋室の扉2箇所、トイレの扉、LDKと廊下の間の扉を交換することとなりました。

洋室の扉とトイレの扉は、LIXIL「ラシッサD ヴィンティア」のラフオークをセレクト。取手もラフオークの色に合わせて、サークルG(アイアンブラック)を選択されました。

床の色とマッチしており、北欧系アッシュの雰囲気を演出してくれています。

姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
ラシッサD ヴィンティア
ラフオーク
姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
サークルG
(アイアンブラック)

LDKと廊下の間にある扉は、LIXIL「ラシッサD ヴィンティア」のグレージュエルムをセレクト。こちらも取手をサークルG(アイアンブラック)にされました。

さらには、アンティーク家具などによく使われている型板ガラスを使用した扉のデザインにされました。ラインのゆがみがゆらゆらとしたラインをつくり、独特な表情を生みだしてくれます。

姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
ラシッサD ヴィンティア
グレージュエルム
姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
ガラス:アンティーク
建具 ラシッサD ヴィンティア/LIXIL

本物志向のニーズに応えられる存在感と質感、少しのラフさが魅力のラシッサD ヴィンティア。ヴィンテージ感のある部屋をテーマに、本物志向のニーズに応えられる存在感と質感を持たせた「ヴィンティア」。インダストリアルデザインの家具や小物を引き立てる荒々しい木目や濃いカラーリング、レトロな印象を持つドアハンドルや金物と合わせて、愛着のわく空間に。

【玄関】カウンターも使える腰高サイズの収納に交換

Before: 取手も出ており暗めの色で高さもあり玄関に圧迫感を与えていた
After: カウンターも使える腰高サイズで、プッシュ式の開閉で玄関土間もスッキリ

姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
Before

元々設置されていた玄関収納は、取手が出っ張っており、暗めの色で高さもあったため、玄関の空間に圧迫を与えていた印象でした。

元の玄関収納を撤去し、腰高のコンパクトな玄関収納、LIXILの「ラシッサD ヴィンティア」を設置しました。腰高にすることで上部をカウンターとして使うことができます。またプッシュ式の開閉にできるようにしたことで取手が不要になり、玄関土間もスッキリさせることができました。

色は「グレージュエルム」を選択。床も明るい石目調のフロアタイルをにしたことで、収納の色とも調和して明るい玄関スペースとなりました。

姫路市北原の築28年のマンション/水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)交換+暗い印象の内装を好みの北欧系アッシュにリフォーム
グレージュエルム
玄関収納 ラシッサD ヴィンティア/LIXIL

リクシルの玄関収納は、抜群の収納量、豊富なキャビネット形状、空間を美しく演出するデザイン・カラーで、スッキリした玄関を実現します。


リフォーム費用について

今回のリフォーム(水回り4点交換+内装+建具一部交換+シューズボックス設置)の総額は、約410万円(税込)でした。

<費用の目安>

  • キッチン交換: 約80万円
  • 浴室交換: 約110万円
  • 洗面台交換: 約15万円
  • トイレ交換:約19万円
  • 建具交換:約32万円
  • 玄関収納設置:約6万円
  • 内装工事(床の上貼り、壁天井の張替え等): 約150万円

別途諸経費が掛かります。上記はあくまで目安です。商品のグレード、工事内容、お住まいの状況によって、解体・撤去費用、下地補修、給排水・電気工事、内装工事費などが別途必要になる場合があります。

今回のリフォームで採用した最新の設備は、デザイン性が高いだけでなく、日々のお手入れのしやすさや快適性を大きく向上させます。例えば、浴室の保温効果の高い浴槽「サーモバスS」は追い焚きの回数を減らし、節水型のトイレは水道使用量を抑えるなど、長期的に見ると光熱費の節約にも繋がります。

また、今回の事例のように「他社の仲介で家を購入したけれど、どこにリフォームを頼めば良いだろう?」とお悩みの方も、どうぞご安心ください。弊社では、相見積もりを通じてじっくりとご検討いただくことを歓迎しております。床を上張り工法にする、設備のグレードを調整するなど、限られたご予算内で満足度を最大化する工夫をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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