はい、相見積もりしていただいて大丈夫です。リフォームを失敗しないためにも、比較検討はぜひしてください。
弊社は不動産事業部(ハウスドゥ中地南)で不動産仲介もおこなっています。不動産事業部で仲介された流れでワンストップのまま、リフォーム事業部(イメチェン姫路店)でリフォームを引き継ぐことが多いですが、リフォーム事業部では、どこでご購入された物件であってもリフォーム対応しております。
当社は不動産仲介を行う「不動産事業部(ハウスドゥ中地南)」と、リフォームを専門に行う「リフォーム事業部(イメチェン姫路店)」が連携し、物件探しからリフォームまでをスムーズにご提供する「ワンストップサービス」を大きな強みとしております。
だからといってリフォーム事業部が自社で仲介した物件しか扱わない、ということは全くありません。むしろ、どこでご購入された物件であっても、リフォーム対応しております。
実際、「他社で中古住宅を購入したけど、リフォームはその会社だけでなく他社と比較検討したい」ということで相談に来られる方も多いです。
なぜ他社購入物件でも、リフォームを歓迎するのか?
結論から申し上げますと、「リフォームで後悔してほしくないから」。これに尽きます。
それなりのリフォームをすれば数百万円は掛かるので、決して安い買い物ではありません。また、金額の安い高いだけでなく、リフォーム会社によっても「できる・できない」などもあります。つまり、リフォーム会社によって仕上がりも異なるわけです。(あまり言いたくはありませんが、良くないリフォーム会社もいるわけです…)
だからこそ、お客様がどの不動産会社で物件を購入されたかに関わらず、リフォームを検討する際には必ず複数の会社を比較検討(相見積もり)していただきたいと思っております。実際、弊社の不動産事業部からのワンストップでリフォームを提案する場合も、「相見積もりしていただいて大丈夫」ということを伝えています。
「楽さ」を取るか、「費用と内容の納得感」を取るか
「リフォーム費用も住宅ローンに一緒に借りるなら、不動産会社が紹介してくれるリフォーム会社にそのまま頼む『ワンストップ』の方が、手続きも楽でスムーズなのでは?」
確かに、ワンストップには楽で簡便という大きなメリットがあります。
- 窓口が一本化される
物件探しからリフォーム、ローンの手続きまで、担当者が一貫しているため、やり取りがスムーズです。 - スケジュール管理の手間が省ける
物件の引き渡しからリフォーム着工、入居までの一連の流れを不動産会社が主導で調整してくれます。 - ローン審査が円滑に進みやすい
不動産部が社内のリフォーム部から迅速に見積もりを取得し、住宅ローンの申し込みをサポートしてくれます。
これらのメリットは非常に魅力的であり、時間的な余裕がない方や、手続きの煩雑さを避けたい方にとっては最適な選択肢となり得ます。
それでも相見積もりが重要な理由
ワンストップの「楽さ」を理解した上で、それでも私たちが相見積もりをおすすめするには理由があります。相見積もりは、単に価格の安さを比べるためだけのものではありません。リフォームが今後の暮らしの質と、長期的な家計に大きな影響を与えるからです。
- リフォーム費用の「適正価格」がわかる
ワンストップの場合、提示されたリフォーム費用が相場に対して高いのか安いのか、判断がつきにくいという側面があります。また、同じ工事内容でも、会社によって見積もり金額が違うことはよくあります。相見積もりを取り、複数の見積もりを比較することで、工事内容に見合った適正な価格帯を把握でき、「高すぎる」あるいは「安すぎて逆に不安」といった事態を避け、適正な価格を見極めることができます。 - 提案の「質」と「幅」を比較できる
リフォーム会社によって、デザインの得意分野、提案の切り口、使用する建材や設備の知識量は異なります。A社では思いつかなかったような間取りやデザインを、B社が提案してくれるかもしれません。複数の提案を比較することで、ご自身の理想を最も的確に形にしてくれる会社を見極めることができます。 - 「総支払額」を大きく左右する
住宅ローンにリフォーム費用を組み込むということは、リフォーム費用にも長期間、金利がかかるということです。例えば、リフォーム費用が50万円違えば、金利を含めた総支払額の差はさらに大きくなります。相見積もりによってリフォーム費用を数十万円でも抑えることができれば、将来の家計負担を大きく軽減できるのです。 - 会社や担当者との相性
リフォームは、担当者と何度も打ち合わせを重ねて進める、二人三脚のプロジェクトです。こちらの想いをしっかり汲み取ってくれるか、説明は丁寧で分かりやすいか、質問しやすい雰囲気か、といった担当者との相性は、リフォームの満足度を大きく左右する非常に重要な要素です。こればかりは、実際に会って話をしてみないと分かりません。
「楽さ」を取るか、「費用と内容の納得感」を取るか。どちらが良いというわけではありません。しかし、少なくとも比較検討する機会を持つことが、後悔しないための第一歩となります。つまり相見積もりは、時間と手間は掛かってしまうものの、リフォームで失敗しないための、最も確実で有効な手段となります。
相見積もりを成功させる5つのポイント
1. リフォームの目的と予算を明確にする
まずは、「どこを、どのようにリフォームしたいのか」という目的を具体的にし、おおよその予算を決めておきましょう。改善したいことや要望、譲れない点、優先順位などをリストアップしておくと、リフォーム会社にスムーズに伝えることができます。
まれに事前に何も伝えず「出てきたもので判断する」という方がいらっしゃいますが、それだと話の進め方が非常に難しくなります。設備ひとつとってもオプションなど無数の選択肢があり、それにより値段も変わってきます。予算にしても200万円と500万円では、できること選べることも大きく異なります。例えば、水回り一式リフォーム提案を300万円もできれば600万円でもできるのです。
2. 各社に同じ条件で依頼する
複数の会社を正確に比較するためには、各社に同じ要望、同じ仕様で 見積もりを依頼することが基本です。条件が異なると、金額に差が出るのは当然であり、純粋な比較ができなくなってしまいます。
また、「相見積もりすること」を事前に伝えておきましょう。その方が、お客様にとって多くのメリットがあるからです。
▼より真剣で、質の高い提案を引き出しやすくなる
最初に「複数の会社で比較検討しています」と伝えることで、お客様がリフォームに対して真剣であることがリフォーム会社に伝わります。冷やかしではなく、本気の顧客だと認識されれば、営業担当者も「他社に負けないように、より良い提案をしよう」「しっかりと根拠のある、精度の高い見積もりを作成しよう」と、真剣に対応してくれる可能性が高まります。結果として、各社の強みが反映された、質の高い提案を比較検討できるのです。
▼リフォーム会社の「姿勢」を見極められる
実は、相見積もりであることを伝えた時の反応は、その会社が信頼できるかどうかを見極めるための重要な判断材料になります。
- 良い反応の例:「承知いたしました。ぜひ弊社の提案も比較してみてください!」
- 自社の価格や提案内容に自信があり、顧客本位の姿勢である証拠です。
- 注意したい反応の例:「相見積もりですか…」「うちはそういうのはちょっと…」と露骨に嫌な顔をする。
- 価格や提案内容に自信がない、あるいは自社に都合の良い条件で契約を取りたい、という姿勢の表れかもしれません。こうした会社は、後々のやり取りでトラブルになる可能性も考えられるため、慎重に判断した方が良いでしょう。
▼後々のコミュニケーションがスムーズになる
最終的に1社に絞り込む過程で、「A社はこういう提案だったのですが、御社ではできますか?」といった具体的な比較・相談がしやすくなります。また、残念ながらお断りすることになった会社に対しても、「比較検討の結果、今回は他社にお願いすることにしました」と伝えやすくなり、心理的な負担が軽くなります。
正直に「比較している」と伝えることは、誠実なリフォーム会社との良好なパートナーシップを築くための第一歩です。隠したり、駆け引きをしたりするよりも、オープンなコミュニケーションを心がけることが、結果的にお客様にとって最も良い結果をもたらします。
3. 見積書の内容をしっかりチェックする
見積書が手元に届いたら、合計金額だけでなく、その内訳を細かく確認しましょう。
- 工事項目と数量、単価
「一式」というような曖昧な記載が多い場合は注意が必要です。どのような工事にどれくらいの費用がかかるのか、具体的に記載されているか確認しましょう。 - 使用する建材や設備のメーカー・品番
同じような設備でも、メーカーやグレードによって価格は大きく異なります。何が使われるのか明確になっているかチェックしてください。 - 諸経費
現場管理費や会社を維持するための経費などが含まれます。総工費に対してどのくらいの割合か、不明な点は質問しましょう。
4. 価格だけで判断しない
最も安い見積もりを提示した会社が、必ずしも最適なパートナーとは限りません。価格に加えて、以下の点も総合的に判断することが重要です。
- 担当者の提案力や対応
あなたの要望をしっかりと理解し、プロとしてプラスアルファの提案をしてくれるか、コミュニケーションはスムーズか、といった点は非常に重要です。 - 施工実績
あなたが希望するリフォームと同様の実績が豊富にあるか、会社のウェブサイトなどで確認しましょう。 - アフターサービスや保証
工事完了後の保証や定期点検など、アフターサービスが充実しているかも大切なポイントです。
5. 断る際もマナーを守る
最終的に1社に決めたら、お断りする会社にも必ず連絡を入れましょう。見積もり作成には時間と労力がかかっています。感謝の気持ちを伝え、正直に理由を添えてお断りする方が、将来また何かあった時に相談しやすくなるなど、良い関係に繋がる可能性があります。
住宅ローン利用時の相見積もり、具体的な進め方
「でも、住宅ローンの審査は時間がかかるし、スケジュール的に難しいのでは?」というご不安もあるかと思います。ご安心ください。以下のステップで進めれば、スムーズな相見積もりが可能です。
これが最も重要です。物件の購入申し込みをする段階で、不動産会社の担当者に「住宅ローンにリフォーム費用を組み込みたいが、リフォーム会社は相見積もりで自分で選びたい」とはっきりと伝えましょう。そして、ローン審査に必要な見積書の提出期限などを確認します。
まずは、物件価格+おおよそのリフォーム概算費用を合算した金額で、住宅ローンの事前審査(仮審査)を申し込みます。この段階では、不動産会社の提携リフォーム会社が出した概算見積書などで進めるのが一般的です。
事前審査が無事に通ったら、いよいよ相見積もりです。不動産会社から聞いた「本審査用の見積書提出期限」を各リフォーム会社に伝え、スピーディーな対応を依頼しましょう。当社も、もちろんそうしたご事情を汲んだ迅速な対応が可能です。
見積書の内容、提案プラン、担当者の対応などを比較検討し、依頼する1社を決定します。その後、その会社と「工事請負契約」を締結し、住宅ローンの本審査に必要な正式な見積書と契約書を受け取ります。
決定したリフォーム会社の書類を金融機関に提出し、住宅ローンの本審査に進みます。無事に審査が承認されれば、物件の決済(引き渡し)後、リフォーム工事へと進んでいきます。
まとめ
今回は、お客様からよくいただく「他社で購入した中古住宅のリフォーム」に関するご質問にお答えしました。改めて、私たちの答えは「はい、もちろん大歓迎です!」です。
私たちが不動産事業とリフォーム事業の両方を手がけているからこそ、ワンストップサービスの「楽さ」も、相見積もりで得られる「納得感」も、どちらの重要性も深く理解しています。その上で断言できるのは、リフォームで後悔しないためには、時間と手間をかけてでも複数の会社を比較検討する価値が十分にあるということです。
住宅ローンにリフォーム費用を組み込む場合でも、ご紹介したステップを踏めば、スケジュールに合わせて賢く相見積もりを進めることは可能です。
リフォームは、購入した大切な資産である中古住宅を、お客様ご家族にとって最高の「我が家」に育てていくための重要なプロセスです。その大切な役割を担うパートナーとして、当社のリフォーム事業部「イメチェン姫路店」も、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。
「とりあえず話だけでも聞いてみたい」「私たちの予算でどんなことができるか知りたい」といった段階でも全く問題ありません。LINEからでも簡単に相談できますので、お気軽にご相談ください。